ai-appletea’s diary

自由が丘で暮らす30歳の会社員。日々の生活で感じたこと、おすすめのモノ・コト、少し恋愛の悩みなど、いろいろ綴りたいと思います。

『ミルクアンドハニー』

もやもや継続中の私。


ゴールデンウィークに双方の実家へ挨拶に行き、どちらの家族も喜んでくれてそれは無事に終わったのですが、
(特に私の父が嬉しそうで、父と彼氏やら結婚やらの話なんて一度もしたことないけど、内心は心配してたのかな...とちょっと胸が痛みました)



それでもなんだか不安。


なんだか喜びきれない。



なんでかな...と考えたらすぐに気づきました。
彼が全然嬉しそうじゃないからだ、と。



元々感情を表に出さない人だし、私が催促してやむなく結婚を決めただろうから、実際さほど嬉しくないのかもしれませんが(笑)


うちの実家への行きも帰りも冷めた様子だし、「次は親同士が会う機会を作らないとね」と言っても、「焦る必要ないよ」の一点張り。


そもそも彼が指輪を一緒に見に行こうと言ったはずなのに、昨日私が買い物ついでに見ようかと言っても全く乗り気じゃない様子で、彼に選んで欲しいなと言うと「お前が好きなのでいいよ」「そんな焦って決める必要なくない?(←パート2)」。




いくら私のほうが結婚を望でたとはいえ、もうちょっと楽しそうにしてくれてもよくない!?


と、もやもやが深まる一方なのです。。



結婚してもらえないことに悩み、することになっても悩み、

この人との付き合いは一生こんな感じなんだろうなぁと、軽い絶望感すら抱いています。。。





さて、そんな週末に一気読みしたのが、村山由佳さんの『ミルクアンドハニー』。


この小説は、2008年に刊行された『ダブルファンタジー』の続編で、前作で夫の家を飛び出した主人公・高遠奈津が、様々な男性と関係を結びながら自分の幸せ・居場所を探してもがいていくストーリーです。


私の拙いあらすじ説明だと安っぽく感じられるかもしれませんが、恋愛とは、仕事とは、幸せとは、男とは、女とは、

いろんなことを考えさせられる、暗くて深くて読み応えある一冊。



前作では、濃厚な官能シーンばかり記憶に残っていたのですが(でも文章が綺麗で、ある意味硬いのでいやらしくない)、
今回は、奈津の心情や台詞が痛いくらい心に刺さりました。



たぶん、私が年齢を重ねたこと、さらに今の彼と付き合うようになって一緒に暮らして、どんなに想っても相手に伝わらないことに落ち込んで、それでも好かれたくて必死になって...という経験をしたことで、感じ方が変化したんだろうな。




身体の寂しさと心の寂しさって、どうしようもなく繋がっていて、


言葉が欲しい時もあれば、身体の温もりが欲しい時も、それよりもっと濃いやり取り、頭のなか全てをお互いで埋め尽くす瞬間が欲しい時もある。



欲張りとか、ふしだらとか言われてしまうかもしれないけど、ただただ、寂しくてどうしようもないだけなんだよなぁ、


とそんなことを思いました。



奈津は売れっ子のテレビドラマ脚本家で、仕事も名誉もお金も、自分の力で努力して手に入れるかっこいい女性ですが、夫の家を出て、恋に落ちて、それでも満たされなくて、また恋に落ちて。


作者自身が認めていますが、『ダブルファンタジー』も『ミルクアンドハニー』も、かなりの部分が村山由佳さん自身に実際に起こったことで、そのせいか細部まですごくリアルです。



共感した箇所はいくつもありましたが、特に奈津が、食後の食器をテーブルに置いたままで席を立つ夫に、「料理も片付けも私が好きでやっていることだけど、流しに食器を下げるくらいはしてほしい」と言ったところ、拒絶されて絶望するシーン。




私も、料理自体は好きでやっていますが、テーブルにお箸を出すとか、飲み物の準備をするとか、お刺身出したらお醤油やわさびを取りに来るとか、それくらいはしてほしいといっつも思っていて。


狭い部屋とはいえ、私が台所と居室を何度も往復して、料理を出してコップを出して取り皿を出して...とやっいるのを見て、どうして手伝う気にならないのかと、全く動かずにテレビを見続ける彼を見ていると、イライライライラ、押さえ込むのに苦労しています。




やってほしければ言えばいい、と思われるかもしれないけど、一度言って不機嫌になられたことがあって、せっかく作ったご飯を楽しく食べられないくらいなら、自分でやればいいやと思ってしまうし、


言わないと気づかない、平気で座っていられるその心が、私にはすごく辛い。




「結婚生活とは、‹習慣›や‹常識›と呼ばれるモチーフをいくつもつなぎ合わせたパッチワークだ。それぞれの事柄について、これが当たり前という各自の思い込みがあまりにも強固なので、接する辺と辺をつなぎ止めている糸はすぐに切れそうになる。」





あぁわかる...って、まだ結婚してなくて、まさにこれからという時にどうなの、という話ですが(笑)、

今彼に抱いている不満とどう折り合いをつけていくか。



それも含めてこの人と生きていきたいと、覚悟はできているつもりだけど、改めて、色んなことを考えながら過ごしています。



私たちは、パッチワークを端切れに戻すことなく、ずっとつながっていられるかな。





小説に戻って。
最後、奈津が「死ぬまでイチャイチャしよう」と言われた時、どれほど嬉しかったか。


読んでいて胸がつまって、泣きそうになりました。





結局、もやもやとか不満がとかなんのかんの言ってますが、私も、彼に優しい言葉をかけてほしい、私と結婚することを嬉しく思っているということを感じさせてほしい。
ただそれだけなんですよね。。。




でも。奈津のような、村山由佳さんのような、努力家で才能もあって、人の心を捉える作品を生み出すことができて、しかも恋愛経験も豊富な女性であっても、

端から見たらどう考えてもダメ男でしょ、という人に恋をしてしまったり、なかなか離れられなかったりするんだなぁ。



そう思うと、少しほっとしたような気持ちにもなりました。

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