ai-appletea’s diary

自由が丘で暮らす30歳の会社員。日々の生活で感じたこと、おすすめのモノ・コト、少し恋愛の悩みなど、いろいろ綴りたいと思います。

『長いお別れ』

読みました。
ちょうど映画が公開されるタイミングみたいですね!

中島京子さん、『小さいおうち』が好きだったのを思い出して、ふと図書館で見つけて借りてみました。



認知症のお父さんをめぐる10年間の、家族の話。連作短編になっています。


徐々に症状が進行していく様子は切ないけど、ユーモアの滲む淡々とした筆致が、私はすごく好きでした。


ものすごい大事件が起きたりとか、涙涙の場面があるわけでは全くないのですが、

じんわりと心が温かくなります。


特に、夫を懸命に在宅介護する妻が素敵で、認知症の夫を本気で怒ったり、わめいたり、得意気になったり、娘にぶつぶつと愚痴をこぼしたりしながら、全く悲壮感のない様子が微笑ましくも、尊いようにも思いました。



認知症ではないけど、私の祖父も足腰が悪くて外出がままならず、祖母がなんかの言いながら世話を焼いているのですが、読んでいて2人の姿が思い浮かびました。



 



夫婦ってすごい。





シンプルに、強烈に、そう思います。




読んでよかったな、と思える本。「認知症」というと避けてしまいたくなるかもしれないけど(私も、辛くなるので病気のものはあまり読みません)、さらりと読めるのでぜひ手にとってみてほしいです。

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